東芝ITサービス株式会社と米国のZinier社は、本日、両社が共同で進めているプロジェクトのフェーズ2を開始すると発表しました。その目的は、Zinier社のフィールドサービス自動化ソフトウェアを実験的に使用し、計画的な業務や緊急の業務における様々な課題を解決することです。
東芝ITサービスの役員でありCTOの杉山氏は語ります。「Zinier社のソフトウェアが当社の業務にもたらす価値について、わたしたちはよく理解しています。計画的な保守と緊急の保守の両方について、Zinier社のソリューションが業務を改善し、同時にワークフローのデジタル化も加速することを期待しています。プロジェクトのフェーズ2に成功すれば、Zinier社のソリューションを日本国内のすべての拠点に展開することの有効性が証明されます」
プロジェクトのフェーズ1では、業務のクリティカルな部分に焦点を当て、以下の課題に取り組みました。
- リソースの割り当てに必要な時間を遅らせるボトルネックを解消すること。
- 業務効率の改善を目的に自動化の機能を強化すること。
- 進捗と報告を把握するためのツールを単一のアプリケーションに統合すること。
杉山氏によると、Zinier社のソフトウェアの自動ディスパッチ機能は、80パーセントから90パーセントという高い正確性を発揮します。この正確性はZinier社のアルゴリズムと東芝ITサービスの専門チームが出した結果を比較することで検証されました。Zinier社のフィールドサービス自動化プラットフォームは、プログラミングが不要なばかりか、ソリューションの迅速な提供を可能にします。技術者を割り当てるための複雑な論理を知的に再現することで、各技術者の空き時間、技術レベル、現在地などの様々な要因を考慮し、割り当ての精巧な推奨をリアルタイムに提示します。
Zinier社のCEOであるプラティーク・チャクラヴァルティー氏は、東芝ITサービスのチームが実証実験の最初から最後まで不断の努力を払ったことを称賛しています。「このチームは、自社のビジネスと業務に精通しているだけではありません。可能性の限界をきわめようとするビジョンを持ち、業務を最適化するための革新的な方法を追求するのです」。